地球上にはゴミでないものと、ゴミと、人間が存在している。
人間が、「これはいらないな・・・」と考えることによりゴミは生まれる。
ゴミでないものは、本来の役から切り離されるとゴミとなる。
ゴミでないものは、ゴミになりたがっている。
ゴミでないものをゴミと化す力は、伝染力を持っている。
ゴミの無秩序さの産物である。
秩序から無秩序への移行こそが、ゴミ化の基本構造なのである。
無秩序から秩序へ移行させる人間の行為、すなわち整理整頓が、
ゴミ化の反対の活動。
整理整頓をすればゴミは減り、しなければゴミは増える。
整理整頓をしなければ、物質はゴミとなる。
ゴミを、ゴミでなくすることがまれに、整理によって可能である。
人間はゴミを生産する動物であるとも言える。
一方で、ゴミをゴミでなくすることのできる動物だとも言える。
時間経過を大きく取れば、結局すべてはゴミとなる。
マクロ的には、すべて無秩序の方向に進む。
ミクロ的には、整理整頓で無秩序さを減らすことができる。
いずれすべて、ゴミになるけれど、とりあえずしばらくの間は
きちんと整理すればゴミを生みださずにいられるのだから、
整理しましょう。
熱力学的に、ゴミを完全になくすことは不可能である。
しかし、ゴミに埋もれて死んでしまうのもいやである。