10年を迎えるにあたって
私が都会の人々に、田舎の自然環境の素晴らしさ大切さを気付かされて早10年が経過いたしました。
当時はまだ環境問題への周囲の意識も低く、ECOという言葉も現在とは比較にならないくらい、世間ではめったに聞くことの無かった時代です。
そんな10年前のあるとき、利根川支流の南牧川で、当NPO監事で発起人の時田氏と、当時環境の事など気にも留めなかった私と数人の仲間が、河原に散乱している洗剤の空きプラステック容器や廃タイヤ、様々な人間のEGO(エゴ)が生み出した産物を拾ったことが甘楽トラスト誕生の儀式でした。
10年が過ぎ振り返ってみると、様々な事業を実行し、よく続けてきたと思います。
環境の啓蒙活動を目的に実行してきた環境セミナーやチャリティーコンサートの開催、実際にゴミが散乱している現場に出向くゴミ拾い活動。
環境に対する意識を変えるべく川上と川下から活動を行ってまいりました。
ゴミ拾いを続けることで環境意識を自然に持つようになり、これまで無意識に行っていたポイ捨を止めるようになる。そんな人を沢山見てきました。小さな変化ですが大きな手応えを感じています。
南牧川での儀式をスタートに現在では会員数130名の団体に成長しました。
お仕事やご家庭、各個人の様々な事情によりゴミ拾いなどの直接的な環境活動に参加できない会員もいらっしゃいますが、会費(入会金500円 年会費120円)を支払うことにより間接的に環境ボランティア活動を支援し、環境への意識を持つ手がかりとしている方もいらっしゃるようで、この緩やかな団体にちょうど良い成長ではないかと感じております。
これからもNPO甘楽トラストをご支援下さい。
平成22年6月吉日
特定非営利活動法人 甘楽トラスト
理事長 高橋忠宏